VJセミナー2015 |03| コンポジットコンバーター



MACからプロジェクターへどう繋ぐかは、VJにとっては避けて通れない大事な個所です。
アップルストア銀座でセミナーをやった2010年当時は、ほとんどはローランドのV8やV4をメインミキサーにしてコンポジットケーブルでプロジェクターへ繋いでいたので、VJ=コンポジット なイメージでした。

ですが、その後機器のデジタル化も進み、店舗側の映像機器の充実もあり、最近は主に二種類あるように思います。

A.従来通りのVJミキサーを中心としたセッティング


B.店舗側でセッティングされたMacBookAirやMacProがあり、そこに素材だけ入れ込んでプレイするタイプ


そして、このAのタイプの場合でも、V4EXの先をコンポジットで繋ぐか、DsubやHDMIで繋ぐかでも随分と解像度が変わってきます。
V4EX通すと540pになるから、コンポジットで出力してもDsubで出力しても大して変わらないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そこはもう、実際に目で見てみるとエッジの出方がまるっきり違います。
所詮540pでもこんなに変わるものなのかとびっくりすると思います。

ちなみに、HDMIとDsubの場合は本来ならHDMIの方が画質が良いはずなのですが、ケーブルの取り回しの良さや機器との相性の良さから、現場ではDsubで繋ぐ事の方が多いです。

HDMIの場合、全ての機器との接続が終わった状態で電源をいれないと、謎な認識をする時がしばしあります。ケーブルは繋がってるのに認識したりしなかったりを繰り返し、結果、本番まで時間もないのでDsubに差し替えというのが何回かありました。

また、Bの店舗側でセッティングせれた機器に素材だけ入れてプレイする場合ですが、これは店舗によってだいたい特殊なセッティングになっているので、都度全部新規で素材を作る必要があります。
本来なら解像度めいぱい使った方が綺麗ですが、一方で制作時間という制約もあるので、もともと持ってるフルHD素材を若干引き延ばして再利用してエッジブラーかけてなじませて使ったりというのもしばしあります。
さすがに150%以上こえた引き延ばしはちょっと目立ってきますが、125%ぐらいまでであればそこまで目立たないように思います。

物凄くまれに、会場の巨大4kモニターでやってくれという案件もありますが、こういう時はおとなしくRedGiantのinstant4kにお世話になりましょう。
https://www.redgiant.com/products/instant-4k/



そのうちV4EX4kとかがでて、fullHDで入力したら自動で4kにアップコンバート とかになってくれれば良いのですが、まだまだそういう話は先のようです。

という具合に、最近は入力から出力までHDMIかVGAで完結する事が多いので、コンポジットを扱う機会は減ってきていると思います。
ですが、会場によってはいまだにコンポジットな時もあるので、そういう時はアマゾンとかで簡易的なHDMIからコンポジットへの変換機を買いましょう。
ちなみに、はるか昔のmotion dive Tokyoの頃にはズーム機能のあるダウンスキャンコンバーターが必要でした。外部出力しながらプレビューする機能がなかった為、デスクトップの一部分だけを切り出してコンポジットで出力するという時代がありました。
ですが、最近のVJアプリならズームスキャンは不要なので、4,5千円ぐらの変換機で十分です。
こうして、必要な機器がどんどんシンプルに安くなってきているので、VJ始めるだけなら誰でもできるような時代になったんだとつくづく思いました。



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