VR360 『The Art of 18』のVRトレーラーが公開されています




皆さんこんにちは、VJyouです。
新年あけましておめでとうございます。
今年は日々の活動報告をもう若干マメにしていこうと思い、まずは去年の活動報告から。


日本を代表する映像作家【森本晃司】さんによるVR(ヴァーチャルリアリティ)トレイラー「18 夢世界VR」が現在公式サイトでリリースされています。
夢世界をモチーフにした、圧巻の360度のVR映像とパノラマサウンドにVisualEffectsとして参加させて頂きました。

https://eighteen.jp/artof18



今回は2次元の原画をレイヤー事に球面に起こし、その多層的な球面をAfterEffectで伸縮させることで奥行き感を出すという難易度の高い案件でした。
3Dソフト上に全部展開してC4DやMayaでエフェクトかければ話が早いのですが、今回は諸事情あってほぼ全部AE完結になったので、Equirectangular画面とSphere画面を行ったり来たりしながらの作業となりました。
特にややこしかったのが、奥から手前に迫ってくる表現です。
360度動画でなければZ軸をいじくれば良いだけの話なのですが、360度動画だと、z軸のパラメータをいじくると必ずどこかが破綻してしまい、映像の繋ぎ目が目立ってしまいます。
そこで今回は、よく見ると矛盾だらけなんだけれど、敢えての演出に見えるよう、視覚を誤魔化す事に専念しました。
この辺は、普段からVJでモーショングラフィックをやっているからこその、なんとなく収まりの良いアニメーションづけのノウハウの集大成でした。

18というゲーム自体がミステリアスな世界観が特徴なので、薄暗い闇の中でほんのり光が揺らぐ感じで作り込んでいきました。
この微妙な光具合はAEで何層にもレイヤーを重ねて仕上げていったのですが、当然の如く、フルHDなんて目じゃない高解像度のプロジェクトファイルになったので、編集マシンのアップグレードも余儀なくされました。


DMM動画360channelの両方で無料で視聴できますので、18の世界観を是非体験してみてください。


ちなみに、先日のコミコンではOculusRift版で体験ブースができていました。




GearVRやIdealensなどのモバイルHMDの方がケーブルが無いので着心地は良いのですが、そもそもVR自体が初の人も多いので、Playボタンの場所が分からなかったり、なにをどうすれば良いかわからないといったトラブルがよくあるので、アナログではありますが、デスクトップにつないで都度スタッフが再生できるような環境になっていました。

また、PC用モニターで現在お客さんが見ている画面をスタッフも見れるので、お客さんがVR内で迷子になってる時とかにアドバイスできるのデスクトップならではの利点だと思いました。

18は元々はパズルゲームでしたが、2017年にアニメ化もするようです。
ミステリアスな世界観が特徴の18がどんなアニメになるのか楽しみです。

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